指導方針


サッカーのベースとなる要素をトレーニングし、サッカー選手としての土台をつくっていきます。

この年代は、言わばサッカーの義務教育とも言える年代です。

技術的にも、身体的にも、判断力や戦術的にも、精神的にも、社会性を身に着ける上でも、学ぶべき事は多くあります。

 

小学生という何でも吸収できる年代だからこそ、状況判断や確かな技術、今後の可能性を広げるための身体能力や、全てのベースとなる精神力、全てを結ぶ社会性などの全てをトレーニングし、サッカー選手としても人としても土台となる力をしっかりと育成していきます。

 

技術面では、

基礎的な技術の獲得から始まり、試合で発揮できる判断の伴った技術習得に向けてトレーニングしていきます。

サッカーには様々な技術がありますが、それらひとつひとつを年代に合った形でトレーニングしていきます。

 

戦術面では、

システムを覚えさせて機械的にプレーをさせる訳ではありません。

セオリーとなる原理原則を理解する事や、状況判断に必要な能力の獲得が重要です。

その上で自分で状況を観て理解し、打開する方法を考えたり学んだり決めたり、という基本的な行動プロセスの中で学んでいきます。

それらの習慣はサッカーのみならず、実生活の成長にもつながります。

 

身体能力へのアプローチとしては、

筋力は12歳ではまだまだ未熟で、骨格も成熟していません。

そのため、ケガや障害につながるようなトレーニングにならないよう配慮が必要です。

逆に、コーディネーション能力(体を思いどおり巧みに動かす能力)などは、神経系統の発達が著しいこの時期にこそ習得出来る代表的な能力ですので、積極的にトレーニングしていき様々な体の動かし方を身に着けていきます。

ボール扱いを習得するためにも、そのボールをコントロールするための体を上手に扱えるという前提があります。

さらにサッカーというのは、前後左右のあらゆる方向に走ったり、とまったり、跳んだり、接触したり、様々なステップワークを駆使しながら、手よりも扱いの難しい足を使います。

ボールを蹴る・止めるという瞬間は片足で体を支えないといけないスポーツですから、この年代で体を思い通りに動かす能力を習得する事はとても重要になります。

また、様々な動作をトレーニングする事は脳にも良い影響があると言われています。

 

精神面では、

やりがいや楽しさを感じ、夢中になり向上心を持って一生懸命に取り組む事で、楽しいだけではなく苦しいこと、悔しいこと、頑張らなければならない事に立ち向かえる環境をつくりたいと思っています。

努力、協調、主張、尊重、継続、主体性といった事も、 楽しいから!勝ちたいから!という気持ちをつくる事で、自然と獲得しやすくなっていきます。

 

そしてサッカーは社会性が強いスポーツです。

協調性や状況を読む力が必要であったり、役割を担ったり、戦況が目まぐるしく変わる中でコミュニケーションを取りながら自分の意思で決断を繰り返す必要があるスポーツです。

自分とチームメイトが成功と失敗を繰り返す事で感情も揺れ動きますが、そういった中で社会性が良い方向に身に付くよう指導していきます。

また、ピッチの中だけでなく、ピッチの外での振る舞いや取り組みがプレーに影響を及ぼす事もありますし、同時にサッカーで学んだ事が日常の振る舞いに反映される事も多くあります。

自分の事は自分でする、自分で考えて決めるなど、ピッチの内外共に良い影響が出るよう6年間一貫した指導を目指して取り組みます。